神経理学療法学会サテライトカンファレンスに参加して
1/27に神奈川県立大学で行われたサテライトカンファレンスに参加して来ました
都合で午前中の基調講演しか参加できませんでしたが、非常に興味深い講演で満足でした
テーマは皮質脊髄路機能不全によるバランス低下〜糖尿病のメカニズムから紐解く〜でした
日頃の臨床から糖尿病の方って末梢神経損傷だけでは説明できないバランスの悪さを感じていました
外乱への反応が悪い、でもMMTでは比較的筋力が維持されている
なんてことが多い印象でした
なぜ感覚神経優位に損傷するのか
脳血管関門説
本当に中枢神経はダメージを負わないのか?
簡単な筋力検査ではわからない特徴的な運動機能の変化
最終的には村松先生の研究グループの研究内容にお話が進み、脳血管関門説の根本を覆す可能性がある世界初の発見が紹介されていました
http://www.kenkoudai.ac.jp/modules/information/index.php?page=article&storyid=426
脳血管関門により損傷しないとされていた皮質脊髄路の損傷される
本会のテーマであるバランスという点から錐体外路系はどうなのかというところに関しては現在研究中で発信が待たれるところです
そのメカニズムを踏まえて糖尿病の理学療法にも古典的な有酸素運動やレジスタンストレーニングだけでなく、中枢神経系の可塑性を利用した理学療法が応用されるのではないかといったところで講演は締められました
内容自体も私にとって知らないことばかり、記憶の限りでは成書にない内容でありながら、見やすいスライド、飽きさせないプレゼン、ブレイクポイントも絶妙、90分間集中を切ることなく聞くことができました