理学療法士の文献整理棚

リハビリ関係のアウトプット

2018-01-01から1年間の記事一覧

小脳病変の機能予後〜海外の報告〜

小脳病変としましたが、以下は小脳梗塞における予後の検討報告を紹介します なお、以下の内容で気になることは原著を確認するようにお願いします ●小脳梗塞患者と失調スケールの予後について Prognostic Importance of Lesion Location on Functional Outcom…

小脳病変の機能予後〜国内の報告〜

脳卒中の中でも小脳病変は予後が良いとされています 急性期では嘔気が強く離床できない症例が亜急性期になると嘔気が減り、グンとADLが上がるなんて症例を経験します 今回から数回にわたり小脳病変の予後について考えていきたいと思います 初回は国内におけ…

半側空間無視のリハビリテーション④

前回は注意のネットワークの知見からUSNを捉えていき、腹側注意ネットワークの重要性について書きました しかしそのメカニズムを理解すると、今まで私たちが行ってきたアプローチは果たして正しかったのか?という疑問が生じます 左を向いてください もっと…

半側空間無視のリハビリテーション ③

前回までは古典的な半側空間無視の病態理解に、半球間不均衡説と方向性注意障害説があることを説明しました 今回は2つの注意システムとUSNの関係について考えていきます corbettaら,2008より引用この写真の左側は意識的にパソコンの画面に集中した状態です…

半側空間無視のリハビリテーション②

前回は注意機能がネットワークシステムにより機能し、そのネットワークのどこかで損傷されるとUSNが生じうることを説明しました また皮質間のネットワークだけでなく、半球間抑制の視点から注意機能の均衡が崩れることでUSNが生じることも説明しました 今回…

神経理学療法学会サテライトカンファレンスに参加して

1/27に神奈川県立大学で行われたサテライトカンファレンスに参加して来ました 都合で午前中の基調講演しか参加できませんでしたが、非常に興味深い講演で満足でした 講師は健康科学大学の村松先生でした テーマは皮質脊髄路機能不全によるバランス低下〜糖尿…

半側空間無視のリハビリテーション①

脳卒中後の高次脳機能障害の1つである半側空間無視(unilateral spatial neglet;USN)について数回にわたり病態解釈に迫っていきたいと思います 2017年10月号のPTジャーナルでUSNの特集が組まれました http://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal…