理学療法士の文献整理棚

リハビリ関係のアウトプット

急性期脳卒中リハビリ

小脳病変の機能予後〜国内の報告〜

脳卒中の中でも小脳病変は予後が良いとされています 急性期では嘔気が強く離床できない症例が亜急性期になると嘔気が減り、グンとADLが上がるなんて症例を経験します 今回から数回にわたり小脳病変の予後について考えていきたいと思います 初回は国内におけ…

AVERTⅢのその後

●はじめに ●本論文の要点 ●結果 ●結果よりまとめ ●結語 ●はじめに AVERTⅢについて概説しました kaxmo.hatenablog.com またAVERTⅢに対する医師やガイドラインでの反応についてまとめました kaxmo.hatenablog.com 今回は2016年6月に雑誌NeuologyにAVERTをの研…

AVERTⅢの反響

前回AVERTⅢのの概要について示しました kaxmo.hatenablog.com これを受けて脳卒中ガイドラインや日本のリハビリテーション医の先生方の反応をご紹介します 日本脳卒中学会から出されている脳卒中ガイドラインは2015年に改訂されています そこで急性期の脳卒…

AVERTⅢから考えなければいけないこと

2015年4月にLancet誌に脳卒中後の早期離床に関する知見が載せられました (オープンアクセスです。図はすべて原著より引用) Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial Lancet 20…

ワーラー変性とリハビリテーションへの応用

今回はワーラー変性についてです ●ワーラー変性とは ●皮質脊髄路に生じるワーラー変性に関する報告 ●ワーラー変性を考慮して、急性期リハビリテーションを考える ●ワーラー変性とは 基本的な内容ですが、確認です 神経線維に損傷が生じた場合、損傷部より遠…

脳卒中後の痙縮について

今回は痙縮です 1.痙縮について 1-1.痙縮とは 1-2.ステージ理論と痙縮の関連 1-3.痙縮の責任病巣 1-4.痙縮のメカニズムから理学療法への応用 1.痙縮について 1-1.痙縮とは 1-2.ステージ理論と痙縮の関連 1-3.痙縮の責任病巣 1-4.痙縮のメカニズム…

脳卒中リハビリテーションの回復戦略

今では一般的となりましたが、内科疾患の患者さん、外科手術後の患者さんに関わらず急性期病院では早期離床、早期リハビリテーションの重要性が様々なところでいわれています 中でも脳卒中後のリハビリテーションの早期化は進んでおり、発症から48時間以内の…